受験期のご紹介

東工ゼミでは、高校受験・大学受験を経験した生徒や講師による受験記を作成しています。
実際の受験を経た等身大の体験談には、学習の進め方や受験期の過ごし方、モチベーションの保ち方など、これから受験に臨む方に役立つ具体的なアドバイスが多く含まれています。
当ホームページでは、そうした受験記の一部を抜粋してご紹介しています。

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東工ゼミ「私の受験記」集(塾生専用)
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高校受験記

Aさんの受験記(一部抜粋)
進学先:都立小山台高校普通科 推薦(2025)

志望校の決め手
進学実績、部活動の豊富さ、学校独自の活動(小山台DAYなど)

各学年ごとの学習状況
中1…定期テスト対策をしました。副教科と社会と理科のノートまとめをしました。数学は学校のワークを2周以上解いて、解き方を理解しました。
中2…定期テスト対策をしました。特に内申の鍵となる副教科の暗記はノートまとめをしました。国語は漢字で点数を落とさないよう、単語帳を使って暗記しました。数学は学校のワークを使って演習問題を解きました。理科と社会もノートまとめをしました。また、英検3級の勉強をしました。
中3…定期テスト対策をしました。うろ覚えの箇所がないようにまとめノートを、赤シートを使って繰り返し見ました。
また、受験勉強については、英語、数学、理科、社会は中1や中2の内容を、教科書を使いながらもう一度丁寧に確認しました。特に理科は、3年間の総まとめノートを自分で作成したことが暗記に役立ちました。社会は都立過去問を解いて、間違えた問題の解説を読みながら、大切なキーワードに線を引きました。

東工ゼミで学んだこと
数学…「なぜそのような公式が成り立つのか」などの根拠を学ぶことができました。そのことで数字が変わっても解けるようになりました。また、自分が苦手な部分を明確に知り、演習問題を繰り返し解くことでどんなパターンがあるのかを学ぶことができました。
理科…「質量保存の法則」を教えていただいた際、薬品を食品に例えて解き方を理解したことで、問題が解きやすくなり、応用問題にも挑戦できるようになりました。
社会…乾燥帯の位置などの暗記することを、ノートに書きながら授業を受けることで、家での復習でわからなくなったとき、見返すことができました。また、歴史の流れを暗記する際、口に出して暗記すると良いことを学びました。

使った参考書とその使い方
国語・数学・英語・理科・社会…都立入試7年間の過去問題集・都立V模試過去問2023年まで
使い方…これらの参考書で間違えた問題のコピーをとり、解説を読んで自分なりに、コピーにまとめることをしていました。

受験生へのメッセージ
受験期は、なかなか思うような点数や判定が出ず、不安になることも多いと思います。それでもひたすら暗記内容を頭に入れて、演習問題を解くことで、合格を掴み取ることができると思います。東工ゼミで私は、勉強することの楽しさを知ることができました。どんどん新しいことを知って、それを活用して問題を解くのは、自分の力を試すようでした。受験は辛いことだけではないとその時思いました。
東工ゼミの先生方は、何度も何度も繰り返し説明してくださり、わかるまで徹底的に教えてくださいました。わからないことを確実になくすことが勉強において大切だと受験勉強をしていてわかりました。

Bさんの受験記(一部抜粋)
進学先:都立深川高等学校普通科 一般(2025)

志望校の決め手
学校説明会に行った時の雰囲気に惹かれたから

各学年ごとの学習状況
中学一年生はテスト勉強以外何もやってなかった。テスト勉強は前日に詰め込んでいた。
中学二年生はテスト1週間前から勉強するようになった。しかし、テスト勉強以外はしてなかった。
中学三年生は冬休みに入る前まではテスト勉強、塾の課題以外何もやってなかった。冬休みに他の所の冬期講習に行って勉強した。しかし、冬休みも冬期講習+2,3時間しか勉強していなく、冬休みが終わっても一日に1,2時間程しか勉強してなかった。一般推薦に落ちて、一次分割前期までの3週間学校を休んで、毎日一日に9時間以上、本番3日前ぐらいからは11時間程勉強した。

東工ゼミで学んだこと
国語の文章の読解力、作文の書き方、数学の解き方

使った参考書とその使い方
国語は過去問を沢山解き、漢字の本を買って、毎日2ページ解いてた。
数学は過去問を解いた。
英語は過去問をメインに解いて、英語の長文が載ってる本を毎日解いた。
理科は過去問、過去問を解いて分からなかった問題は中学の教科書を見て確認した。
社会は、過去問、シリウスの歴史、地理、ネットからひろってきた年表をコピーしてノートに貼った、公民の全部が短く分かりやすくまとめられてる本、公民の教科書で日本国憲法を確認してた。

受験生へのメッセージ
最後のV模擬でDよりのC判定だったけど、諦めないで勉強すれば合格できるよ!あと、成績上げれるところは確実にあげた方がいい!結構成績に救われたところある。あとは理科とかは傾向が決まってるから絶対にそれは抑えといたほうがいい!受験頑張ってね!

大学受験記

Cさんの受験記(一部抜粋)
進学先:東北大学医学部医学科(総合型)(2025)

志望校の決め手
 私が東北大学を初めて志望校として意識し始めたのは、高2の秋です。インターネットで様々な大学の入試制度を調べているうちに、東北大学では医学部でも共通テストなしで合格をもらえることを知りました。医学部の場合、私立の学費がかなり高く、どうしても国立に行きたいと思っていたため、AO入試を通して少しでもチャンスを増やせるならと魅力に感じました。
 東北大学を志望した理由は留学制度が充実しているからです。海外にいたこともあり、留学に強い憧れを抱いていて、高校に入学する時に、私は大学在学中に必ず留学をしたいと心に決めていました。
 これが最大の理由ですが、研究費が多く出されている大学が良かったからです。もちろん、東大と京大の方が多いのですが、医学部志望と考えると私の学力と相談した結果、東北が一番合っていると思いました。

各学年ごとの学習状況
高1: 中1の3学期から中3まで海外にいたため、全体的に大きな遅れを取っていました。
- 数学:典型問題は解けるようになったものの、少し捻りが加えられたり、応用されたりすると途端に問題が解けなくなりました。
- 英語:海外にいたこともあり、かなり得意科目でしたが、文法は穴が少しありました。
- 化学:学校の試験前に基本問題を解く程度。化学基礎、結晶構造、電池・電気分解を習いました。
- 生物:学校の試験前に暗記をする程度。暗記は得意なため、得意な方でした。高1の生物の授業を受けて、生物選択にすることを考え始めました。
- 国語:古文、漢文は単語すらあやふやで白文ではほとんど内容を理解できませんでした。

高2:
- 数学:学校で配られた基本問題集だけでなく、市販の参考書を使い、応用問題も解くようになった。数3を習い始め、積分で一時苦しみました。
- 英語:英検1級を取得しました。
- 化学:基本問題を中心に学習を進めました。理論(一部除く)、無機と有機の始めは習いました。
- 生物:進化を除く高校生物を一周しました。生物選択にすることを決めたため、年明けくらいから自主的に生物の暗記を始めました。
- 物理:学校で物理基礎から習い始めましたが、最初はついていけたものの途中からかなり危うくなったので、生物選択にしました。
- 国語:学校の定期テスト対策はしますが、それ以外はほとんどやっていませんでした。

高3:
- 数学:全単元を一通り習ったものの穴がかなりありました。夏までは標準問題から応用問題レベルの参考書をとりあえず解きまくりました。その後、悪戦苦闘しながら過去問を本格的に始めました。
- 英語:今まで得意だったはずが、高2の冬から高3の春に一時不調になり、慌てて英語と向き合い始めました。文法が苦手だったため、そこを強化しました。
- 化学:有機の途中からとまだ未習の理論を習いました。有機の立体異性体や理論の化学平衡などが苦手で、そこだけは色々な問題を解きあさりました。
- 生物:高2時よりも本格的に暗記を行い、問題集を使いながら学習を進めました。
- 国語:共テ直前11月末になって慌てて古文と漢文の単語や構文暗記を始めました。かなり危なかったです。
- 政経:学校の授業で既に1周しましたが、学校で1年弱かけてもう1周してくれたので、学校の定期テストの時に全部覚えて忘れないようにするという意気込みで4月から取り組みました。
- 情報:夏休み中に少しやり、残りは11月末になって国語と同様慌てて暗記をし直しました。

受験勉強を振り返って
 私の受験勉強は周りの人より始めたのが遅かったと思います。しかし、そのおかげで他の人よりも焦りが強く、途中で集中力などが切れることなく、受験勉強を最後まで駆け抜けられたと思っています。
 数学は昔から苦手で、間に合うか不安でしたが、高2の冬から高3の夏までほとんど他の科目そっちのけでやり続けた結果、高3の夏には依然として苦手なままですが、以前より足を引っ張る度合いが少なくなりました。(その結果、得意だったはずの英語が成績不振に陥りかけるのですが、、、)
 私の場合、模試では数学の分の損失を英語が穴埋めし、その英語の差分と化学、生物でプラスにするため、合計点的には良い感じという成績を維持?していました。英語が大幅に失敗したら、悲惨な点数になっていたと思います。一時を除き、英語が安定していたことが受験勉強時のメンタルを保てた大きな要因でした。
 常に綱渡りのような感じで危なかったですが、私らしい受験勉強だったと思います。
 
 昔の自分に言いたいのは、基礎をしっかりとやることです。基礎を分かった気になって飛ばしてしまうと、その時は楽になるのですが、後々高3になってかなり後悔します。高3になると、あっという間に時がたち、基礎に戻らないといけないと思うと本当に焦ります。苦手なところは逃げるといつまで経っても苦手だと思うので、早めに克服できると精神的に余裕が生まれると思います。

東工ゼミで学んだこと
 東工ゼミでは、帰国したばかりの頃に抜けている数学の埋め合わせとその後定期試験前の対策を主にしてもらいました。帰国当時は数学の記述の書き方もほとんどわからず、これは書いたほうがいいとかこれは書かなくてもいいなど初歩的なところから丁寧に教えてもらいました。学校で使うテキストは不親切で解説がついておらず、解けない問題は一生解き方がわからない!という状態でしたが、担当の先生が解説なくても解いてくれるため、助かりました。高3になると学校で使うテキストも有名大の過去問の難問揃いでしたが、それでも一緒に考えて、答えを導き出してくれました。このように、コツコツと定期テスト対策をしてきたおかげで、学校の成績が上がり、結果AO入試を視野に入れることができました。
 また、受験計画や志望校選びの際には、先生や知り合いの実体験をもとに、相談に乗ってもらいました。東工ゼミでは、私の予定や悩みに合わせてフォローして頂いた3年間だったと思います。本当にありがたかったです。

受験生へのメッセージ
 はじめはどの問題も難しく、憧れの大学に合格できるのかと不安でいっぱいだと思います。しかし、最後の最後まで諦めずに努力し続ければ結果もついてくるはずです。努力が報われないときは落ち込むと思いますが、そんな時こそ自分を信じてください。
 そして、目標は高く持っていたほうがいいです。目標が低いと、モチベーションも上がらないし、途中で油断してしまいます!
 受験勉強はつらいこともたくさんありますが、そんな感情に流されることなく頑張ってください!応援しています!

Dさんの受験記(一部抜粋)
進学先:東京科学大学 物質理工学院(総合型)(2025)

志望校の決め手
医療技術を学びたいことははっきりしていて、医学部以外の学部で生体材料の研究ができることを軸に考えました。大学に入った後で自分の興味が変わるかもしれないことを考慮しても、東工大なら不自由しないと思い、志望校にしました。

理科・社会の選択した科目とその理由
理科:物理、化学
東工大を受ける上で生物が選択できなかったのでおのずとこの組み合わせになりました。
社会:現代社会(現役)公共・政治経済(浪人)
共通テストは科目選びがとても大切だと思います。私はもともと地理選択でしたが、いくら勉強しても点数が上がらなかったので公民に切り替えたところ、自分が持ってる知識との相性がよく、勉強しやすかったです。私の周りでも地理で苦戦している人は多かったので、受験する大学で使える科目を調べて、自分に合う科目を勉強することが点数を取るカギだと思います。

各学年ごとの学習状況
高1
慶應大の推薦入試に興味があったので、学校の定期テストや内申点で毎回学年一位を目指していたところ、自然と模試でも通用する学力がつきました。この頃から大学に入った後のことを考え始め、大学で行われる高校生向けのイベントに積極的に参加していました。これは大学をどこにするか考えたり、自分の興味を再確認するのにとても役に立ちました。
高2
高1から勉強する習慣はついていたので、そのままのペース(平日は4〜5h、休日は予定がない時間全て)で勉強していました。大学のことをもう少し詳しく調べてみて、慶應大よりも東工大に行きたいと思い、夏あたりから本格的に東工大を目指し始めました。
高3
英語以外の成績が急に下がり、大きなスランプを経験しました。発端は今でもよくわからないのですが、成績が下がるにつれて今まで積み上げたものに対して疑心暗鬼になり、問題を解く自信がなくなりました。そして浪人を覚悟の上で東工大を受験しました。
浪人
予備校で1から積み上げ直しました。お正月以外は本当に毎日ずっと勉強しました。予備校の教材をメインに学習して、わからないところの質問や記述の添削を東工ゼミの先生にお願いしていました。

受験勉強を振り返って
私は浪人の1年間で、受験勉強に対するモチベーションが変わりました。現役の頃は合格することしか考えていなかったのですが、確かな学力を持って合格することが大事だと感じました。特に私は大学に入って遊びたいというよりも、学びたいことをとことん学びたいという思いが大きかったので、現役の頃の学力のまま運良く合格しても、自信を持って大学の勉強ができなかった思います。

東工ゼミで学んだこと
私は東工ゼミでは自習でわからないところを質問したり、記述問題の添削をしていただくことをメインに利用していました。他にも全く歯が立たなかった問題は、1から解くところを見せていただいていました。多くの講師の先生が合格した大学が私の第一志望の大学だったので、わからないところを解決するだけでなく、回り道も含めて実際に問題を解くリアルなプロセスを学ぶことを意識していました。また、個別指導なので、正答した問題でも自分の問題を解く過程が間違っていないか確認することも行っていました。

受験生へのメッセージ
私が受験勉強で大切だと思うことは二つあります。
ひとつは自分で考える勇気を持つことです。難しい問題を解いていて、経験したことがない設定や解法を見た時にそれがいわゆる「受験テクニック」で、知っておくべきことに見えることがあります。しかし、その大部分は実は自分で考えたらたどり着くものだったりします。受験に必要な範囲の基礎を固めた後、応用問題や過去問に取り組む際はこのことを意識するといいでしょう。
もうひとつは第一志望以外の大学も調べることです。多くの人は大学に4〜6年通うと思います。字面だけで大学や学部を選んで、自分で受験すると決めた大学で後悔するのはもったいないです。受験する大学、学部はそれぞれの魅力を見つけておくといいと思います。
本番という期限がある中で勉強していると、勉強を頑張る辛さだけでなく、思うように頑張れない辛さも経験すると思います。そして追い込まれている時ほど、助けは求めづらいものです。早めに周りの人に頼りましょう。皆さんの勉強生活が少しでも充実したものになることを祈っています。

講師の受験記

西園陽樹先生の大学受験記(一部抜粋)
進学先:東京工業大学物質理工学院(前期、一般)(2022)

志望校の決め手
 もともと同学の情報理工学院を志望していました。当時ぼんやりと興味があった情報を学べるところで自分の限界に挑戦しようと考えて志望校を決定しました。当時は第2・第3志望まで記入できたため、私は物質理工学院→生命理工学院の順に出願しました(現在は第2志望までしか記入できないはずです)。

 私は幅広く興味を持つタイプであるため第2・3志望でも正直大丈夫だろうと踏んでおり、もし進学した学院に興味が持てなさそうならば転院制度を使えば良いと考えていたため、どこかの学院に合格さえすればよいと考えていました。なお東大・京大は国語を課されるためあまり自信がなく、志望校から除外しました。

 また、経済的に私立大学への進学は厳しかったため受験はせず、後期試験では九州大学のような旧帝大ではなく、確実に合格できるラインを狙いました。後期の受験先として筑波大学も検討しましたが、短期間に2回も関東へ向かう負担を考慮し、最終的に広島大学を選択しました。これを読んでいるのは関東圏の方が多いのでそこまで遠くの大学を受けることは少ないでしょうが、受験による心身の負担やスケジュールのタイトさというのもひとつ視野に入れてみてください。

各学年ごとの学習状況
 高1から高2にかけては、ソフトテニス部の活動に打ち込む毎日を送っていました。自主的に勉強することはほとんどありませんでしたが、学校の課題と定期テストだけは満点を狙っていました。部活で忙しい中でも難関大学を目指す方は、日々の小テストや定期テストが貴重な学習機会となるため、全力で取り組んでみてください。

 高3で部活を引退した後は、主に後述の参考書を活用しながら自習をしていました。勉強の比重は数学が最も大きく、次に物理・化学、そして英語・古文・世界史が続きます。私の場合、もともと英語が得意だったため、比較的少ない勉強量で済みましたが、英語が苦手な方は受験を機に克服しておくと、大学入学後の資格取得が楽になると思います。

受験勉強を振り返って
以下、良かった点と反省点に分けて書きます。

〈良かった点〉
・同じ問題が出てもある程度再現できるくらいには量をこなせた。
...問題集を何周する、という目標を立てがちですが、それでは周回するという行為が目的となってしまいます。そうではなく、問題集に載っている問題を(余程突飛な発想を要しない限り)すべてできるようにする、などという習熟度にフォーカスした目標を立てて勉強できました。できなかった問題に印をつけておくと分かりやすかったです。

・「言語化」を重要視して勉強できた。
...起こっている現象や自分の発想を理論の抜けなく説明するためには確固たる知識を要するので、自分が理解していない部分を浮き彫りにすることができます。要するに、「なんか知らんけど解けた」をなるべく減らすことが重要だと感じました。

・ありったけの時間を勉強に費やしたこと。
...高3や、テスト期間中の話です。12時に寝るまではずっと勉強し、1時間だけはYouTubeを見ていいという制約を一貫して守り抜くことができました。自制が効かない方はアプリを消すなどして無理やりにでも我慢すべきだと思います。

〈反省点〉
・受験を意識するのが遅かった。
...高1あたりから受験を意識して何か1つでも問題集をこなしていれば、もっと余裕をもって受験勉強に臨めたのではないかと思うこともあります。とはいえ部活や遊び、学校行事といった「その時しかできないこと」を全力で楽しむことができたので、あまり後悔はしていません。最低限やることはしっかりとこなしつつ、バランスよく楽しみましょう。

・体系的に勉強していなかった。
...高3からの数学演習に関しては東工大の過去問だけではなく、他の同レベル帯の大学の問題にも手を出すか、体系的な問題集を1冊挟むべきだったと感じています。受験当日は出題例が比較的少なかった複素数と領域の問題が出題され、あまり対応できませんでした。

・解いた問題の抽象化が不十分だった。
...1問解くごとに「他の問題で応用が効く形に抽象化できないか?」「別解はないか?」などと考える時間があまりとれませんでした。

受験生へのメッセージ
 これを読んでくれているということは、あなたは多かれ少なかれ受験を意識されている方だと思います。まずここまで読んでいただきありがとうございます。勉強する上で私が大事にしている方針をいくつか書きます。

1. 早めに対策すること。受験をまだまだ先に控えている方でも、今から少しずつ手元の問題集を進めてみましょう。余裕をもって臨むに越したことはありません。

2. 「分かったつもり」をなくすこと。人に説明できるレベルまで磨くことでやっと自分の道具になりますが、これは内容をきちんと理解していないと結構難しいです。自分一人で解決できなければ、すぐ人に聞くことが大事です。

3. どんな些細なテストでも自分に必要なものなら手を抜かないこと。小テストは面倒ですが、じゃあ自主的に単語などの勉強をしているかと言われたら…多くの場合そうではないと思います。受験勉強の機会を与えてもらっていると思ってみましょう。

4. 早寝早起きをすること。健康あっての勉強です。どれだけ現状に焦っていても詰め込み過ぎないようにし、夜更かしは避けましょう。

 ここまで受験にフォーカスして書きましたが、大学進学はあくまでも通過点であり決してゴールではありません。どこの大学に行くかに余程こだわりがない限り、自分がやりたいことに忠実になって進路を決めるべきだと思います。HP等で得た情報をしっかりと比較・検討して志望校を決めましょう。できればオープンキャンパスに行ったり、ゼミや研究室まで調べたりしておくとワクワクするものに出会えるかもしれません!

「受験は団体戦」。高校3年生になるとよく聞く言葉かもしれません。これはある意味では正解ですが、実はちょっと違うと感じています。仲間と切磋琢磨しながら受験する団体戦としての側面はもちろんあるのですが、それ以上に受験は「究極の個人戦」です。結局自分と向き合う時間が一番多いはずですから、将来に対して悩んだり辛く感じたりするのは当然のことです。なにも正解ルートで合格しろ、なんてことはありません。適度にガス抜きしつつ、合格という将来への扉を目指して必死にもがいてみましょう。

東工ゼミには、自身の経験を基に進路相談に親身になってくれる先生がたくさんいます。歳の近い東工大生に定期的に話を聞くことができる機会はそう多くないと思いますので、ぜひお気軽にご相談ください。

堀田亮先生の大学受験記(一部抜粋)
進学先:東京工業大学情報理工学院(前期、一般)(2022)

志望校の決め手
大学入試のうちで情報系に確定で進学することができる大学でかつ研究に力を入れている大学だった

各学年ごとの学習状況
高校1年
この頃は学校で出された課題や定期試験の勉強に取り組み、自宅での学習はそこまで行わなかった。強いて言うなら数学は青チャートを自分で進めていた。
高校2年
理系に進むことを決め、数学物理化学の自習を家で行うようになった。具体的には東進の講座をとり、青チャートや化学の新演習を使って演習を進めていた。
高校3年
この頃になると自習がメインになった。しかし過去問には本気で取り組まず、真新しい問題ばかり解いて復習を怠ってしまっていた。
浪人1年
心機一転、問題演習の時間はとりつつ過去問演習の時間を設け、解法暗記一辺倒の姿勢から過去問から必要なことを抽出するように心がけるようにした。

受験勉強を振り返って
私は現役時には京都大学理学部を受験したものの不合格となり、一浪して東京工業大学情報理工学院に合格しました。今振り返ると現役時は青チャートなどの問題集を何周したかに固執してしまい、その問題の本質を抽出するということを怠ってしまっていました。なので高三の4月あたりは成績が伸びて(まだテストでは基礎的な問題しか出題されていなかったので)浮かれてしまい、周回数が増えるたびに流れ作業のように問題集を回すようになってしまったので、段々と成績が伸び悩み始めました。

よってこの失敗を踏まえて浪人の時には問題集の周回数にこだわるのではなく、その問題からどのような情報を得ることができ、かつそれをどのように他の問題に応用できるかということを模索しながら勉強を進めていきました。現役の時と違うこととして、まず各教科で使う問題集を絞り、無駄に多くの参考書に手を出さないようにしました.また、自分が間違えた問題は小さなノートにまとめ、自分の糧としました。

そのおかげもあって東工大の情報理工学院に合格することができました。なので問題集は周回数に拘らず、その問題において重要なことは何なのかということを考えてみるようにしましょう。焦らずコツコツ、いうは易し行うは難しですがこれが大事だと思います。

受験生へのメッセージ
特に受験期になると焦ってしまいがちですが、焦ってしまうと逆に自分の首を絞めてしまうことになります。なので毎日やっていることを淡々と反復する習慣を身につけるようにしましょう。そうすれば焦りは減るんじゃないかと思います。みなさん、第一志望を掴み取りましょう!


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